お慈悲は無かった(採集11−3)

  • 山梨1日目

昨日の夜9時から出発し山梨にやって来た。
これで通算何回目だろうか?年三回ペースで3年目だから八回目かな。
今回は「鉄の神様」から「自然の神様」に乗換えたのだが、結果は散々たるものになってしまった。
以前から気になっていたH川の上流を第一優先に探険掘りを実施。



まず車で何処まで行けるか?だが、目的地の手前約1kmで封鎖されており「これより先は侵入禁止」の看板表示、どうやら落石の危険のようなので「落石の危険がない処を通っていけばいいだろう」などと勝手な理由を付けて侵入。






初めての場所では子供達は車でお留守番にさせているので、戦闘モード全開である。かなりの広範囲に巨石が無数に転がっており、砂礫の堆積も半端ではない。大水を想像しながら重砂の流れを特定する。「ここか?」掘り掘りを開始するもお目当ての砂金は粉すら出ず。更に上流へと大岩を乗り越えては掘り掘り、乗り越えては掘り掘り・・・ 何も出ず。




とうとう最終目的地まで来てしまった。道中何も出て来ないので8割方は既に諦めているのだが、今までの期待が半端ではなかったので諦めがつかない。







「ここには必ずあるはず!」巨大なポットホール(防砂堤ブロック)をせっせと掘り起こし、一番期待が高まる最下層部の堆積物を丁寧にパンニング皿に乗せシャカシャカとパンニング、最後は慎重に・・、慎重に・・ 半年以上膨らませた期待が泡と化してしまいました。でも下流では出てくるのに誰も手を付けていないであろう上流から何も出てこないのか、敗北感と虚しさと、疲労を背負って1kmの道のりを戻って行った。


途中、落石している箇所が数カ所あり、「こんな危険な場所には来てはいけなかった」「看板に書いてあった通りだ」と素直になる自分がそこに居た。
ここには二度と来ることはないだろう。