奇妙な砂金

先週の水曜日までは土日の天気予報は雨。
雨模様を覚悟のうえで山梨に出掛けたが2日間ともピーカン天気でしっかり日焼けしてしまった。
砂金掘りはというと、今日は”ちょっとおもしろい事?”に遭遇!
鉄屑や鉛が多く出る堀り場でひたすらパンニングをしていると、濃い緑色の何か金具の破片の様な形状の物が砂金や鉛、鉄屑に混じっている。
濃い緑色で見た目は緑青その物なので正体は”銅”で間違いないと思いながらパンニング。
最後の選別でパンをユラユラしていると、まず鉄屑が流れ次は鉛??
緑青の付着した”銅”が動かない!?
再度元に戻してユラユラしても順番は変わらずで「何で銅が砂金と同様に最後まで残るの??」
「とりあえず確認・・」軽い気持ちで表面を石に擦り付けてみると、「ムム?怪しい輝き?? 銅でもこんな感じの色合いでもあるし、ここはK村さんに相談しよう!」という事で見てもらった。
「う〜ん、たぶん銅でしょうね〜」と言われ、「緑青だらけの砂金なんてあるはずないか!」と思いながら捨てようとしたが、何か引っ掛かるものがあったので、その辺に置いていた。
砂金は大きい物で1〜2mmが大半だったが、そこそこ採れて満足。

帰り際に”銅”の事を思い出し、とりあえず持って帰って塩酸で確認してもらえば・・・と思いお持ち帰り。
博物館で塩酸をお借りしペットボトルにポチャリ。
凄い勢いで泡立ち見る見るうちに塩酸の色が変色していく。
このまま無くなってしまうのか??
ん?無くならない!反応も無くなった!?
とりあえず取り出してみると”銅”のお出まし!?
色合いは銅そのもので「やっぱり銅だ〜!???」
何で反応がないの?? K村さんがもう一度やってみましょう!
それではもう一度・・ 反応無し・・ 取り出してみると・・
金色がお出ましで「へ〜!こんな事もあるんだ〜!」
石喰いは知っているが、銅喰いなんてあるの??
元の状態を撮影しておらず、お見せできないのが残念ですが、全体が緑青に覆われた個体でした。
まだ銅がかなり付着していますが、間違いなく砂金でした。それも大きな・・


下の写真の光っている部分は石で擦った部分で、少しもったいない事したかな・・
形も色合いも全くそれらしくなかったのですが、唯一パンの中での動きが気になった事で手に入れることが出来た逸品です。
本来、”採取時の感動”が何とも言えないのが砂金掘りの醍醐味なので、今回は微妙な感動でした。
「K村さん!今度は銅も拾いましょう!」